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平成23年度 小布施まちづくり大学の開講にあたって

 小布施まちづくり大学も4年目に入ります。毎年度、建築設計者・行政・大学研究者などのさまざまな立場からまちづくりに取り組む専門家を講師に招いて、5回ほど開催しています。今年度の第1回は、このまちづくり大学の学長でもある、まちづくり研究所の川向所長による、小布施流まちづくりの海外展開に関する講義です。

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(終了)第5回講義
「はたらく家」(まちやむらの小さな構成単位)の現在と未来

  ここでいう「はたらく家」とは、サラリーマン住宅とか郊外住宅とか呼ばれる専用住宅(外で働いて、寝るために帰る住宅)ではなく、商業や農業や職人仕事などの働く場を伴う住宅のことです。近代化によって住宅以外のところに労働の場ができる前には、住宅は働く場を備えていました。それは自立した経済単位であり生活単位であって、住宅というよりも家と呼ぶべきもので、自営者の家です。
 これらの「はたらく家」が集合して、まちや村ができていました。小布施などでは、ほとんどが「はたらく家」でしたから、珍しくないかもしれませんが、生産と消費、労働、教育などを支える価値観の変容によって、「はたらく家」から労働が消え生活が消えて空き家となり、やがて取り壊し・崩壊に至る現象が、国内だけではなく世界中で起きているのです。これは、まちや村の崩壊につながります。オーストリアのウィーンやフライシュタット、マレーシアやシンガポール、国内の銀座・日本橋、長野県内のまちや村の事例を見ながら、「はたらく家」の現在と未来を、世界的視野で考えてみたいのです。

講師:川向正人 氏(東京理科大学教授、東京理科大学・小布施町まちづくり研究所長)

■場所 小布施町役場3階 講堂
■日時 2012年3月29日(木)18:30~20:30

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(終了)第4回講義
歴史的都市におけるミセ空間の成立・展開過程

 日本の歴史的都市に生まれた多様なミセ空間の成立と展開の過程を、「市場」と「町並」の相互関係に注目しながら検討します。また、その集大成としての江戸におけるミセ空間の重層性、さらに中国(台湾)・朝鮮の歴史的都市に生まれたミセ空間との比較を試みて、東アジアの伝統都市におけるミセ空間の特質についても論じたいと考えています。

招待講師:伊藤 裕久氏(東京理科大学工学部第一部建築学科・教授)
学長:川向正人 氏(東京理科大学教授、東京理科大学・小布施町まちづくり研究所長)

【伊藤 裕久(いとう ひろひさ) 氏 プロフィール】
  1958年三重県生まれ。1986年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、東京工芸大学助手を経て1995年東京理科大学工学部助教授。専門分野は、日本および東アジアの都市史・建築史・保存再生計画。最近は、台湾・韓国・日本の比較都市史研究を中心に歴史的集落・町並調査を展開している。
 単著:『中世集落の空間構造』生活史研究所1992年、共著:『同潤会のアパートメントとその時代』鹿島出版会1998年、論文:近世町家の成立過程-市・宿の展開と複合的居住(『シリーズ都市・建築・歴史5近世都市の成立』東京大学出版会2005年所収)、「都市空間の分節把握」『伝統都市4分節構造』東京大学出版会2010年所収)など。
 保存再生計画:喜多方「蔵の里」(蔵移築再生事業1988年~1995年、1997年度福島県建築文化賞奨励賞:代表大野勝彦)、「同潤会代官山アパートの記録保存と移築」(1998年度日本都市計画学会石川賞:代表・高見沢邦郎)など。

■場所 小布施町役場3階 講堂
■日時 2012年1月30日(月)18:00~20:00

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(終了)第3回講義
日本の「まち」とは何か~歴史から読み解く

小布施では、背骨になる国道403号(旧谷街道)を、「国の道」から「街の道」に戻すべく、都市計画決定されている「拡幅事業」に代わる「修景的手法による道空間の整備」に向けて、この4月から熱い議論を続けています。どこまでまちづくりの基本を通せるか、大きなチャレンジです。 そこで問題になるのが、本来あるべき「まち」の姿です。 まちの真ん中を通過交通が走り抜ける現状を大きく変えて、ヨーロッパの歴史都市のように、まちの内部は自由に歩き回れる場所にしようと考えるにいたっています。議論は、ここから始めています。 最終的には、車道・歩道・縁石・排水溝、沿道空間、夜間照明などの設計に及びますが、すべて「まち」とは何かという基本理念から決まるものと捉えています。 ヨーロッパと比較しながら「日本のまち」を考える。今回は、東大の伊藤毅教授に講義をお願いします。ちょうど今、ヨーロッパ調査旅行中です。 その講義の内容が、本当に楽しみです。 小布施は、今、よい季節です。どうぞ、この機会に小布施にお出でください。 お待ちしています。

招待講師:伊藤 毅 氏(東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授)
学長:川向正人 氏(東京理科大学教授、東京理科大学・小布施町まちづくり研究所長)

講義概要  最初の日本の都市は694年の藤原京と考えられている。その一方で、古代から「町」という言葉があり、この解釈こそが日本の都市の源流を探る大きなテーマとなる。その後、中世から近世にかけては「町」と呼ばれる都市的な場が日本列島のあちこちに登場し、とくに戦国期には市町、宿町、寺内町、門前町、そして城下町の前身となる戦国期城下町など多様な都市が誕生する。そして近世以降は日本固有の都市類型である城下町が全国の主要拠点として成立するが、在郷にも数多くの市町や宿町が分布した。小布施もこうした日本の独自の都市史のなかで生まれた個性的な場である。本講義では日本の都市史の流れ、すなわち「まち」の歴史的推移を追跡しながら、その特質をオランダやフランス、イタリアなど近年の調査結果を踏まえながら比較して論じたい。

【伊藤 毅(いとう たけし) 氏 プロフィール】
  東京大学大学院工学系研究科教授。日本建築史・都市史を研究しており、とくに中世から移行期の都市史が専門。近年はフランスの中世都市バスティードやオランダ・フリースラントの諸都市、フランス南西部のミディ運河沿い、イタリア・ヴェネト地方の内陸運河沿いの「テリトリオ(領域)」分析、佐渡金銀山や東京葛飾区の文化的景観研究などのフィールド調査に研究室の総力をあげて取り組んでいる。

■場所 小布施町役場3階 講堂
■日時 2011年11月7日(月)18:00~20:00

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(終了)第2回講義
会津若松市の道づくりの歩み ~車道・歩道のフラット化、電線地中埋設など

 小布施町でも国道403号(旧谷街道)をいわゆる拡幅事業によらずに修景によって整備しようと検討を重ねている真最中ですが、今回は、車道・歩道のフラット化、 電線地中埋設、一方通行化などの施策を大胆に進めてきた会津若松市の道づくりを詳述する講義です。道路整備とまちづくりに関心のある皆さま、ぜひ聴講し、徹底的 に議論しましょう。

招待講師:齋藤浩 氏(福島県会津若松市役所建設部都市計画課長)
学長:川向正人 氏(東京理科大学教授、東京理科大学・小布施町まちづくり研究所長)

【齋藤浩(さいとう ひろし) 氏 プロフィール】
 福島県会津若松市役所建設部都市計画課長。1962年生まれ。1985年秋田大学土木工学科卒業し入庁。道路維持、河川、森林資源開発 などの業務を担当し、1995年会津地方の物流の要所となる物流拠点基地「物流ネットワークシティ」のプロジェクトチームにて活躍 の後、都市計画行政では、当時全国的にも先進的な市民参画による「会津若松市都市計画マスタープラン」策定を実現。市民とともに 歩む行政を邁進している。2009年より現職。

■場所 小布施町役場3階 講堂
■日時 2011年8月10日(水)18:00~20:00
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(終了)第1回講義
世界に広がる小布施流まちづくり ~オーストリア・ボヘミアの小都市群へ~

 オーストリアとチェコとの国境は、1989年までは「冷たい戦争」とも呼ばれて厳しい対立状態にあった西欧と東欧を分断する線、「鉄のカーテン」の一部でした。今年1月に、その国境沿いに点在するオーストリア側のフライシュタット、チェコ(南ボヘミア地方)のチェスキー・クルムロフ(世界遺産)などの小さなまちを訪問してきました。ヨーロッパの中央に位置して、歴史文化と自然の豊かさが注目されようとしている地域ですが、長く「鉄のカーテン」で分断されて自由な交流を妨げられた弊害は、わたしたちが想像するよりも、はるかに大きいのです。なんとなく底冷えするまち(フライシュタット)で、ボヘミア側も巻き込んで、日本流の、小布施流の、「まちづくり」をやってもらえないかという話が、飛び込んできたのです。幸い、どのまちも戦後の乱開発とは無縁で、中世以来の建築・街路・広場・城壁を残しています。問題は、人々の心と心をつないで、「まちづくり」の心のかたちを創ること。たくさんの画像を使って、まちを紹介しながら、じっくりと考えます。

講師:川向正人 氏(東京理科大学教授、東京理科大学・小布施町まちづくり研究所長)

■場所 小布施町役場3階 講堂
■日時 2011年6月6日(月)18:00~20:00

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※当日の配布資料が下記から閲覧できます。
ウィーン(資料1)
フライシュタットと南ボヘミアの小都市群(資料2)

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問合せ・申込み先

■聴講無料(資料準備の都合上、2日前までに下記まで申し込んで下さい。)
〒381-0297長野県上高井郡小布施町大字小布施1491-2小布施町役場
小布施町役場地域創生部門地域整備グループ
電話 026-247-3111 FAX 026-247-3113
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後援

長野県建築士会、信濃毎日新聞社、須坂新聞社、北信ローカル
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