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8月27・28日開催
次世代ワークショップ「逢瀬神社から小布施の水路の過去と未来へ」

 小布施を流れる用水路は、松川を水源とし、扇状地の傾斜を活かしながらネットワーク状に張り巡らされています。江戸時代の古絵図などを見ますと、まず用水路があって、それに沿って家並みができ、集落の形が用水路によって決定されていることが分かります。それほどに用水路が小布施の人々の生活に欠かすことができないものだということでしょう。
 しかし、生活様式の変化や土木技術の進歩に伴い、現在はコンクリートのU字溝に変わり暗渠となっているところも多く、小布施の日常生活と用水路との関係は薄れてしまっています。日ごろから手入れしないことから、集中豪雨で町内の各所で用水路が氾濫するようにもなっています。
 かつては、用水路が小布施の人々にとって貴重な親水空間でもあって、日常生活の憩いの場でした。ぜひ、そんな用水路の姿を取り戻したい。

 その再出発の場所として、逢瀬神社は最適の場所です。小布施の神社16社を総括する総氏神を祀る逢瀬神社は、小布施で水車が最初期に設置された場所と考えられ、今も自然のままの素掘りの水路が残るなど、歴史的にも景観的にも重要な場所です。
 しかし、近年管理が行き届かず、境内中央に位置する池は涸れ、水路には泥が堆積し、意図しない笹が水路を覆い隠すなど、子供たちには「危険な場所」とされています。
 私たちのまちづくり研究所は、里道と並んで用水路の再生と活用を願っていますが、逢瀬神社ほど「用水路ルネサンス」の起点にふさわしい場所はありません。これから進む国道403号の整備事業にも良い影響を及ぼすはずです。
 今回のワークショップが、これから始まる小布施の用水路ルネサンスのスタートになることを願っています。


 


東京理科大学・小布施町まちづくり研究所長  川向正人




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